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適応指導教室

市町村の教育委員会が、長期欠席をしている不登校の小中学生を対象に、学籍のある学校とは別に、市町村の公的な施設のどこかに部屋を用意し、そこで学習の援助をしながら本籍校に復帰できることを目標に運営している教室である。ここに参加していることは学校への出席として扱われる。担当者は、市立の小中学校の教員か、もしくは退職した元教員をあて、定期的に精神科医、もしくは臨床心理士がカウンセリングを行う。但し、ここではうまくいかず、民間のフリースクールやフリースペースに移っていく例も多い。

スクールカウンセラー

教育機関において心理相談業務に従事する心理職専門家の職業名、および当該の任に就く者のことを指す[1]。俗に学校カウンセラーと呼ばれることもある。児童・生徒・学生の不登校や、校内・学内での種々の問題行動等の対応に当たっては、専門的な心理学知識や心理援助知識が求められることがある。各教育機関において、そのような高度な専門的知識を有し、心理相談業務に従事する心理職専門家がスクールカウンセラー(SC)である。

心療内科・思春期外来

心療内科とは、患者の身体面だけではなく心理・社会面を含めて、人間を統合的に診ていこうとする全人的医療を目指す医学の一分野である。精神科内には思春期外来という20歳までの子供を対象とした部もある。

フリースクール

ほとんどのフリースクールは、学校教育法1条に定める学校の要件に該当せず、私立学校設立のハードルがきわめて高いこともあって、正規の学校としての認可を受けていない。このため、フリースクールを卒業・修了しても、進学や就職、資格取得に必要な学校の卒業資格は得られない(小中学校に関しては、学校長が認定すれば、出席日数に関わらず進級・卒業できる。ただし学校によっては認定が厳しい場合もある)。

起立性調節障害

朝起きる事が困難となり、身体的な症状としてはめまい・立ちくらみが一番多くみられ、その他にも動悸・息切れ・睡眠障害・食欲不振・腹痛・頭痛・倦怠感など人によりさまざまな症状が現れる。

(広汎性)高機能発達障害

社会性の獲得やコミュニケーション能力の獲得といった、人間の基本的な機能の発達遅滞を特徴とする「発達障害における一領域」のことである。知能指数が低い場合と高い場合の双方が見られる。知能指数が低い場合の方が、発見が比較的容易だったとされることから旧来より認知されてきており、知能指数の高い場合については、1980年以降からしばしば認知されるようになった。

小児うつ

本来大人の病気であるうつ病が、最近子供にも見られるようになっています。

自閉症

社会性や他者とのコミュニケーション能力に困難が生じる発達障害の一種。先天性の脳機能障害であるが、脳機能上の異常から認知障害の発症へといたる具体的なメカニズムについては未解明の部分が多い。

アスペルガー

社会性・興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害である。各種の診断基準には明記されていないが、全IQが知的障害域でないことが多く「知的障害がない自閉症」として扱われることも多い。対人関係の障害や、他者の気持ちの推測力など、心の理論の障害が原因の1つであるという説もある。特定の分野への強いこだわりを示したり、運動機能の軽度な障害も見られたりする。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

注意力を維持しにくい、時間感覚がずれている、様々な情報をまとめることが苦手などの特徴がある。日常生活に大きな支障をもたらすが適切な治療と環境を整えることによって症状を緩和することも可能である。脳障害の側面が強いとされ、しつけや本人の努力だけで症状などに対処するのは困難であることが多い。

LD(学習障害)

基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。

心理カウンセラー

特定の資格がない職業で、依頼者の抱える問題・悩み等に対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助をする人のことである。

全日制高校

通常の課程とされているものである。一般的に高等学校といえばこの課程を指すことが多い。1日に5時間から8時間程度の授業をする。学校教育法により、修業年限は3年と定められている。

昼間定時制高校

特別の時間帯又は季節において授業を行う課程のことである。

通信制高校

通信による教育を行う課程のことである。学校教育法により、修業年限は3年以上と定められている。基本的に自主学習により、一般的にレポートと呼ばれる課題の添削(添削指導)を受けることで学習を進めていくが、同時に一般的にスクーリングと呼ばれる面接指導が、一般的には月に数回程度(全日制の課程の約8単位時間分の授業に相当するといわれる)行われ、添削指導、面接指導、試験などを通じて単位が得られる。

単位制高校

学年による教育課程の区分を設けない方式である。したがって、最終学年に達するまで原級留置(留年)という概念はない。一定期間(転学・編入学でない場合、全日制の課程では3年、定時制の課程・通信制の課程では各学校が定める3年以上の期間)を在学し、必要な単位の修得などをして、各学校で全課程を修了したと認められれば卒業することができる。

サポート校

高等学校通信教育を受けている生徒や高等学校卒業程度認定試験合格を目指す個人に対して、学習に対する支援などを行う教育施設である。

専修学校

職業もしくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ることを目的として組織的な教育を行う施設である。高等課程、専門課程、一般課程のいずれかまたは複数がおかれる。

技能連携校

高等学校の定時制または通信制の課程に在学する生徒が、都道府県教育委員会の指定する技能教育のための施設。

特別支援学校

障害者等が「幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準じた教育を受けること」と「学習上または生活上の困難を克服し自立が図られること」を目的とした日本の学校である。

再入学

退学した当該学校および同課程の学校に再び入学することである。

留年

学校に在籍している児童・生徒・学生(在学生)が、何らかの理由で進級しないで同じ学年を繰り返して履修すること。原級留置(げんきゅうりゅうち)とも言う。

休学

学校に在籍する児童・生徒が、病気その他の理由により、校長の許可をうけて、ある期間授業を受けない状態である。なお、休学が相当長期間(1年間の総出席日数の5分の1〜3分の1を越える期間)に及ぶ場合は、進級に必要な出席日数が不足し、場合によっては留年することもある。